令和2年度 河川愛護絵画コンクール 入賞者紹介 今年度も「河川愛護絵画コンクール」では県内の小学校より多数の応募があり、その 中でも見事に特選に輝いた3名の作品を紹介します。
つきぬけるような青い空と白い雲から夏のすがすがしさを感じます。ゆるやかに傾いた川辺の草や気持ちよさそうに飛んでいるトンボからはさわやかな風が吹いているのが伝わってきます。川の中を見てみると、形や模様など特徴をよくとらえている何とも愛らしいカエルが、まるで今にも岩の上から飛び出してきそうな生き生きとした表現で描かれています。
川の底が見えるくらいに澄んだきれいな水だったのでしょう。多くの人は川の水を描くときに青色を多く使いますが、クリーム色や黄土色を使った水の表現が透明感を強調しています。また、遠くに小さく見える山や木々と前方に大きく広がった川幅が遠近感を生み、画面に奥行を感じます。澄みきった川で楽しそうに泳いでいる子どもたちと魚たちが印象的な作品です。
画面を切り取るように大胆に描いた大きな枝、手前から奥に向かってどんどん複雑になっていく草や木々の表し方など巧みな画面構成で、見る人を中心の人物に注目させているところはさすが高学年の作品です。隅に潜んでいる魚に気付かれないように、二人でそっと近づいているのでしょう。息をひそめて魚を捕まえようとしている緊張感を見事に表現している作品です。