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御笠川は福岡県太宰府市の宝満山を源とし、太宰府市、大野城市、福岡市を経て、福岡市の博多湾に注いでいます。
流域面積は94km2、延長約23kmの二級河川です。
上流端は太宰府市大字北谷地区となっています。
ここでは、御笠川の動画を紹介しています。地図上の番号をクリックするとその場所の簡単な紹介文と動画を見るボタンがあります。
※動画は『WMVファイル』です。Windows Media Playerなどがあり、.wmvファイルを再生できるPCで見ることができます。
● 大宰府の防衛施設である「水城」に水を蓄えるにあたり、御笠川から引かれていました。
● 河口の位置は博多ふ頭と中央ふ頭の間にあります。元亀・天正年間に大友宗麟の命を受けた臼杵鎮続により大規模な治水工事がおこなわれ、博多湾に直接そそぐようにされました。
● 1999年6月、2003年7月の二度、豪雨によって浸水被害が起きました。そのため再度の災害防止を目的とした御笠川流域の浸水対策事業として、平成11年から19年(完了)にかけて掘削、護岸、橋梁架替、調整池等の整備が行われました。
御笠川-源流

1)御笠川-上流端付近

御笠川は宝満山を源流にしています。地図上で載っている御笠川はここから始まっています。
この日は風が強くMOVIE内では雑音のように入ってしまいましたが、それでも清流の清々しい水音も聞き取っていただけると思います。

御笠川-源流
御笠川-上流

2)御笠川-上流

御笠の県道35号線沿いにある松川貯水池。自動車音と強い風で思うような撮影が出来ず残念です。

御笠川-源流
御笠川-上流

3)御笠川-上流

太宰府天満宮の近くの三条。この辺では川には錦鯉、川辺にはカワセミなどが見る事ができるそうです。
この日は、セグロセキレイが現れてくれました。最近ではハクセキレイが優位にあり、見る機会が減っています。

御笠川-源流
御笠川-中流

4)御笠川-中

太宰府市役所と西鉄五条駅の間を流れるところです。ダイサギが優雅に採餌していました。
ここまで生活排水も無く川底もハッキリ見えます。ハヤと思われる魚が気持ち良さそうに泳いでいます。

御笠川-源流
御笠川-中流

5)御笠川-中

大野城市の御笠小学校付近の御笠川です。小学校のグランド側では、少年野球チームの子供たちの
元気な声が聞こえます。それに惹かれてか?マガモたちも抜群のチームワークで泳いでいます。

御笠川-源流
御笠川-下流

6)御笠川-中

板付1丁目から撮影。(この動画は無音です)
ここでは五条で見かけたダイサギとは違う種類のコサギが餌を採っていました。12月の撮影でしたので、頭部の冠羽や飾り羽もなくなって、すっかり冬羽になっていました。

御笠川-源流
御笠川-河口

7)御笠川-中流

東比恵から博多駅方面に向けての撮影。
橋の下では、親子が釣りを楽しんでいました。
この辺りになるとさすがに川の水も濁りが目立ってきましたが、しっかりと護岸の整備がされていました。

御笠川-源流
御笠川-下流

8)御笠川-下

福岡都市高速道路(天神北-呉服町)から御笠川河口にかかる新千鳥橋までのところで撮影。
ちょうど淡水と海水が入り交じる場所です。新千鳥橋に近づくにつれ、川の流れから潮の寄せる波音に変わってきます。

御笠川-源流
御笠川-河口

9)御笠川-下流の河口付近

もう博多湾内とも言える場所です。潜水カモのホシハジロが、盛んに水中に潜っては採餌していました。通常は淡水池を好んでいますが、夜間は海域へと飛来して採餌します。撮影は16時頃で、この時間帯での採餌はめずらしい気がします。近年、日本各地で急増している迷鳥です。

御笠川-源流
「御笠川」の由来
御笠川の由来は、大野城市山田2丁目にある、日本書紀にも登場する史跡『御笠の森(御笠森)』に由来しています。
この奈良時代に作られた『日本書紀』には、御笠の森は『仲哀天皇のお后(きさき)である神功皇后(じんぐうこうごう)が、荷持田村(のとりたのふれ、今の朝倉市秋月字野鳥)に住む羽白熊鷲(はじろくまわし)という豪族を従わせようとして橿日宮(かしひのみや、福岡市東区香椎)から松峡宮(まつおのみや、朝倉郡筑前町三輪)へ向かわれていると、突然つむじ風が起こり、皇后のかぶられていた笠が吹きとばされてしまった。そのため、その場所を名付けて御笠というようになった。』と書かれています。そしてさらに、江戸時代に作られた『筑前国続風土記』には、その笠が引っかかったのがこの森だと書かれています。大野城市域を含む筑紫地区は、明治29年以後筑紫郡と改称されましたが、それ以前は御笠郡と呼ばれていました。御笠の森は郡名や川の名などの由来になっているという伝承を持っているのです。
御笠の森は、良く成長したスダジイやモチノキ、タブノキ、ヤブツバキ、ヤブニッケイ、カクレミノなどで構成され、西南日本の代表的な照葉樹林の姿を良く残していることから、末永く保存保護していくため、平成7年5月22日大野城市の有形民俗文化財と天然記念物として指定されました。
 
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